家庭菜園☆スイスチャードの失敗しない育て方

鮮やかな色合いで料理映えする、栄養抜群な「スイスチャード」。暑さ寒さに強く、真冬以外はいつでも収穫できるので「不断草(フダンソウ)」とも呼ばれています。夏の収穫にもってこいの葉野菜といえばスイスチャード。家庭菜園向きです。一度植えたら重宝します。是非挑戦してみてください。

目次

究極のスイスチャード栽培ガイド:初心者でもプロ級の収穫を目指せ!

スイスチャードはその豊富な栄養と美味しさで人気の野菜です。この魅力的な野菜を自分で栽培することは、健康的な食生活を送るための素晴らしい一歩です。
スイスチャードはヒユ科の食物です。ヒユ科の野菜にはホウレンソウやビート、オカヒジキなどもあります。

栽培には計画が必要です。まず、どの品種を選ぶか考えましょう。

スイスチャードの品種選び:最適な選択で成功を手繰り寄せる

スイスチャードにはさまざまな品種があります。

品種特徴必要な畑の広さ (1平方メートルあたり)
ブライトライツ (Bright Lights)非常にカラフルで、黄色、オレンジ、赤、ピンクなどの茎を持つ。若い葉はサラダに、成熟した葉は調理して食べることができる。約4-6本
フォードフックジャイアント (Fordhook Giant)大きな葉を持ち、非常に肥大する。この品種は料理で使われ、葉はソテーやスープに適している。約2-3本
ルビーレッド (Ruby Red) / ローデスベト (Rhubarb Chard)鮮やかな赤い茎と濃い緑の葉を持つ。装飾的で、料理に色を加えるのに適している。サラダや炒め物に使用できる。約3-4本

どの品種も栄養価は高いですが、料理や畑のスペースに合わせて選ぶと良いでしょう。
もちろんプランターでもできます。

土壌準備:スイスチャードが大好きな理想的な土壌の作り方

スイスチャードは、排水性が良く、肥沃な土壌を好みます。土壌のpHは6.0〜7.5が理想的です。

土壌酸度:土が酸性かアルカリ性かを示す指標で、pHの単位で表します。pH7.0が中性でそれ以下が酸性、それ以上がアルカリ性です。

畑サイクル

酸性土壌だと生育不良になりやすい野菜です。堆肥や腐葉土を混ぜ込んで土壌を改良し、水はけが悪い土壌では酸性化しやすいので、土壌酸度が高いようなら種をまく3週間前くらいに貝殻石灰を入れて弱アルカリ性になるように調整をします。これにより、スイスチャードの根がしっかりと成長し、豊富な収穫が期待できます。

さらに1週間前に元肥を入れて耕し、高さ10〜15センチ程度の畝を立てます。雑草がひどい畑の場合はマルチをするとその後の作業が楽になります。プランターで栽培する場合は市販の野菜の土を使うといいでしょう。

元肥:元肥(もとごえ)とは、これから苗を植えたり、植え替えたりしようとしている土にあらかじめ混ぜておく、いわば植物を元気に育てる土台となる肥料です。ゆっくり効果のあらわれる有機質肥料や緩効性肥料、遅効性肥料などがあります。


種から育てる

スイスチャードの種ってごつごつしたような形をしています。この殻の中に、数粒の種が入っているのです。
種の表皮には発芽抑制物質が含まれるため、種をまく前日、もしくは、2~3時間ほど水に浸しておくと発芽が揃いやすくなります。

種まき時期

真冬を除いて通年種まきが可能です。
不断草といわれるほどで、1年中栽培できますが、4月下旬から9月中旬までにタネまきする栽培がつくりやすいです。

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発芽温度

スイスチャードの発芽適温は15~25℃です。
秋から冬にかけてが最も美味しい季節ですが、耐暑性もあるため夏場の葉物野菜として貴重です。

種のまき方

スイスチャードはポットまき直まきができます。発芽適温から外れているときはポットまき、発芽適温の範囲内なら直まきがおすすめ。

夏に向かっての栽培ならタネを2cm間隔でスジまきにします。条間は20cmあけます。
冬に向かっての栽培はマルチをしておいた方が育てやすく、この場合は株間15cmでタネを1穴4〜5粒まいていきます。

野菜の種のまき方は、すじまき、点まき、ばらまきの3種類です。畑やプランターに直接タネをまく場合も、ポットで苗を育てる場合も、タネのまき方は3種類うち、どれかになります。また、いずれのまき方も、成長に応じて間引きが必要になります。ばらまきは簡単ですが、種子が偏りやすいので、初心者は避けたほうがよいでしょう。

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溝を作りすじ状にまきます。約1cm位の土をかぶせ、十分に水やりをします。

マルチをした時の種まき↓

Honda耕うん機
Honda耕うん機

1cm程度指を指してタネを入れるスペースを作り、1穴に4~5粒まく

Honda耕うん機

水やりと日照:スイスチャードにとっての黄金バランス

スイスチャードは、日当たりの良い場所で栽培することが重要です。また、一週間に約1インチ(約2.5 cm)の水を与えるようにしましょう。土壌が乾いたら、朝の早い時間に水やりをすると良いでしょう。これにより、昼間の暑さで水が蒸発するのを防げます。

発芽までは、土の表面を乾燥させないように管理しましょう。

間引き

種子は撒いても全部が発芽するとは限らない他、弱い種や、病気になりやすいものなどがある為、苗くらいの大きさになるまでは、多めの種を植えて元気な物を残していきます。また、間引きする事で間隔を均一にして、成長するためのスペースを確保していきます。

間引き菜はサラダに使うのがおススメです♪

土寄せ

スイスチャードを大株に育てる時は、草丈が10cmほどに育った頃に、株の周辺に肥料を10gほどまいて周辺の土と軽くまぜて株元に土寄せします。肥料が不足すると茎が細くなり葉が黄色くなってきます。

私は、肥料はボカシ肥を土の周辺に少量まぜ、周りの土と混ぜて、最後にみずやりでなじませました。
それはそれは充分に大きく育ちました。

スイスチャードの茎は若い時は細いので折れないように、土を寄せてあげる事で丈夫にしかっりとするので、土寄せも頃合いをみてしてみてください。最初の土寄せの目安は本葉が5~6枚になったら株元に土寄せです。

害虫と病気予防:天敵を寄せ付 けないプロのテクニック

害虫や病気はスイスチャードの大敵です。スイスチャードは害虫にも強い食物ですが、定期的にチェックし、害虫を見つけたら手で取り除くか、“木酢液”を薄めて天然の殺虫剤として使用してみてください。また、葉が過密になっている場合は間引きを行い、風通しを良くすることで病気を防ぐことができます。

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スイスチャードは害虫に被害を受けることは殆どありませんが、雑草地が近い場所でセマダラコガネとういう害虫が発生することがあります。セマダラコガネの食害にあうと葉がボロボロに食い荒らされるの注意しましょう。

その他には、夜の間に食べに来る害虫達をヨトウムシ(夜盗虫)類がいます。 ヨトウムシ類とは一種類ではなく複数種類います。基本的に蛾の幼虫たちですが、黄金虫幼虫を含む場合もあります。

私は、防虫ネットと何もしないのと両方で試してみましたが、どちらもそこまで虫の被害はなかったですが
場所や、土、時期等によっても個人差があると思いますので、できるだけ化学物質を使わず、虫が大量発生してしまったりした時は天然の物で対処してみるのがおすすめです。

木酢駅や竹酢などをはじめて使用する場合には、500倍くらいの希釈率から始めることをおすすめします。
薄めずに使用すると、葉っぱ自体を痛めてしまいますのでご注意を。

収穫のコツと保存法:新鮮なスイスチャードを長持ちさせる方法

スイスチャードは、葉が若く柔らかい15~20センチくらいの小さいうちに収穫するのがベストです。小さいときはやわらかくクセもないので生でサラダにいれて食べることができます。大きくなるとえぐみやアクが強くなり、茎も硬くなります。収穫の際は外側の葉からはさみで切り取ります。そうすると内側にある新芽が大きくなってまた収穫することができます。種まきからだと、春まきで約45日、秋まきで約60日後です。

野菜は朝から夕方にかけて光合成を行って糖分(甘み)を作りだし、夜間は日中に作った糖分を使って根から窒素(エグ味や苦みになる成分)を吸収します。
早朝はみずみずしい代わりに甘みは少なめ、夕方は甘みが強い代わりに水分は少なめです。

保存には、葉を洗って水気を切り、ジップロックバッグに入れて冷蔵庫で保管します。これにより1週間程度は鮮度を保つことができます。

スイスチャードの栄養と料理:美味しくて健康にも良い、万能野菜の秘密

スイスチャードはビタミンK、ビタミンA、ビタミンCなど、さまざまな栄養素が豊富に含まれています。これらの栄養素は、骨の健康や免疫機能のサポートに役立ちます。では、この健康野菜をどのように料理に活用できるのでしょうか?

スイスチャードの栄養成分:健康を支えるビタミンとミネラル

ビタミンKは骨の健康を支えるだけでなく、心臓にも良いとされています。また、ビタミンAは視力を保つのに役立ちます。さらに、スイスチャードは鉄分も含むため、貧血予防にも効果的。これらの栄養素を積極的に摂取することで、健康的な生活をサポートします。

スイスチャードは、栄養価が高く、健康的な食生活に役立つとされています。

  • ビタミンK: ビタミンKは骨の健康に関与し、血液の凝固に役立つと言われています。
  • ビタミンA: ビタミンAは目の健康に欠かせない栄養素です。スイスチャードのビタミンAは免疫系を強化し、肌の健康もサポートします。
  • ビタミンC: スイスチャードはビタミンCも豊富で、これは抗酸化作用があり、免疫系を強化し、肌の健康にも良い影響を及ぼします。
  • 鉄分: 鉄分は赤血球の形成に必要であり、酸素の体内輸送を助けます。スイスチャードは鉄分を含むため、貧血の予防や治療にも役立ちます。
  • 食物繊維: スイスチャードは食物繊維が豊富で、消化を助け、便秘の予防や解消に役立ちます。また、食物繊維はコレステロール値を下げる効果もあります。
  • マグネシウム: 心臓の健康や筋肉の機能に必要なミネラルであるマグネシウムもスイスチャードには含まれています。
  • ポタシウム(カリウム): 高血圧の予防や、心臓病のリスクを低減するのに役立つポタシウムも含まれています。

スイスチャードはこれらの栄養素をバランス良く含んでおり、サラダ、スープ、炒め物など、さまざまな料理に使用することで健康的な食生活に貢献します。ただし、ビタミンKが多く含まれているため、血液凝固に影響を及ぼす薬を服用している場合は、医師と相談することが重要です。

簡単おいしいレシピ:スイスチャードで作る5分グルメ

スイスチャードは炒め物やサラダ、スープにも使える万能野菜です。例えば、オリーブオイルとニンニクで炒めてシンプルに 味付けするのも良し、卵とチーズを加えてフリッタータを作るのもお勧め。レモン汁やナッツをトッピングに加えれば、更に風味が増します。

ダイエットにも最適:低カロリーで満足感あるスイスチャード料理

スイスチャードは低カロリーでボリュームがあるため、ダイエットにも最適です。スムージーに生のスイスチャードを加えることで栄養価がアップし、食物繊維も豊富なので満腹感が得られます。このようにして、健康的なダイエットをサポートする料理に活用しましょう。

スイスチャードにはほうれん草と同じシュウ酸が多く含まれているので、大きく育った物は茹でてアクを取り、水で洗ってしぼると苦みは取れます。若い葉以外は加熱料理がおススメです。

スイスチャードのQ&A

なぜ葉が黄ばんでしまうの? スイスチャードのトラブルシューティング

葉が黄ばむ原因はいくつか考えられます。栄養不足、特に窒素が不足している場合、または過剰な水分、病気などが原因となることがあります。これを解消するために、適切な肥料の使用と水やりの調整が必要です。

冬場のスイスチャード栽培:コツと注意点

スイスチャードは耐寒性があるため、冬場でも栽培が可能です。ただし、霜被害を防ぐために、マルチやクローシェを使用して保護することが重要です。また、冬場は乾燥しやすいため、適切な水分管理も必要です。

スイスチャードを栽培して

スイスチャードがシェア畑で栽培した初めての野菜でした。初めてなのでうまく育つのが心配でしたが、植えてから一か月後にはベビーリーフとして食べられるくらい大きくなった姿を見た時は今でも忘れられないほど感動したものです♪
虫の被害もそこまでなく、スクスク育つスイスチャード、色とりどりで食卓を色鮮やかにしてくれるサラダ菜は我が家では大変重宝し、スーパーで緑の野菜を買わずに過ごせました。一度取ったら終わりでなく、長い時間取り続ける事ができ、周りの人にも喜んでもらいました。

初心者でも失敗しないスイスチャードの難易度は★★☆☆☆星二つです♪
是非皆さんも挑戦してみてください。


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この記事を書いた人

子どもに新鮮な野菜を食べさせたい!という思いから始めた家庭菜園で、無農薬野菜を食べるようになって人生が変わりました。今まで見てきた世の中って一体なんだったのだろう?と思うほど、自分の日々選択していく物がみるみる変わり、自分の身体から心から、出会う人や環境までどんどん変わっていきます。食が変われば人生が変わるをモットーに日々皆様に初心者でもできる無農薬栽培をお届けしていきます♪

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